2025年10月 読書会だより 田口晃
9月22日の読書会は金子勝著『裏金国家』の第4章を対象に行いました。久しぶりに渡辺三省さんのご登場です。表に出ている企業団体献金で経団連よりの政策が自民党によって取られ、官僚の企業への天下りが大幅に増加している。党・官僚・企業のつながり方はまるでロシアのオリガルヒ体制にようだという指摘です。思えば私たちのNPO法は官僚の天下り先だった公益法人を改革する一環として登場したのでした。天下り先が私企業になり、癒着は直接的になってきたようです。裏金国家の一面ですね。
この章はかなり専門的な経済分析になており、読みにくかったと思います。次回は最終章。相当悲観的な日本の状態に対し、金子さんがをスケッチしてくれます。絶望的な読後感からは抜け出せるでしょう。
NPO推進北海道会議理事 田口晃