読書会だより-田口 晃
井出英策『令和ファシズム論』が終わりました。経済が低迷し、円安と赤字財政に苦しむ中、極端な言説が蔓延る現状を、1930年代の日本、ドイツの状況と比較し、その上で、中長期の処方箋を財政学の立場から考える好著でした。次回からは視点をガラリと変えて、言語についてしばらく考えてみたいと思います。極端な言説というのも言語に対する無自覚から言葉に振り回されている面もあるからです。それに20世紀は「言語的展開」を経験したので、みんなで追体験するのも面白いでしょう。丸山圭三郎『言葉とは何か』(ちくま学芸文庫)と言う構造主義言語学の本を読み、続いて現象学的言語論として竹田青嗣『言語的思考へ』(講談社学術文庫)に取り組みます。頭の体操だけでなく、目から鱗が落ちる体験もできるでしょう。乞うご期待。 NPO推進北海道会議 理事 田口晃